[そうしているうちに、少年の動きがなにか変わっていた。単純に相手に攻撃を加えるだけでなく、何か――自身の懐に飛び込むことを狙っているような。気合の入った掛け声。自身の蹴りに合わせて繰り出された少年の蹴りに、当然のごとく押し勝つ。転ぶオクタヴィアスの姿。なのに、その瞳に浮かぶのは気迫の色]