[姉と話せたかと問われ頷きつつ、出かける準備を終えるまでの間、短い談笑をしていれば、伸びてくる手>>244] もう……輝音さん、僕は子供ではないんですよ?[とは言うものの、照れくさそうな表情を浮かべながら、撫で易いように少しだけ屈んでみせる。][男兄弟のいない時羽流にとって、輝音は幼い頃から“兄さん”だ。いつからか身長差は逆転したけれど、それはずっと変わることはない。]