………誰が、『女顔』だと?[低い声で紡ぎ浮かべた笑みに、振り向いた彼らは表情を強張らせていた。俺達が言ったんじゃないと必死に弁明していたが、それは受け入れず、私は静かに言い放った] 二度は無いと思え。 また口に出すようであれば───[言いきる前に兵達は蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。やりすぎたか、と思うも、これだけ脅しておけば二度は無いだろう。それに兄に聞かれていびり倒されるよりは余程マシなはずだ。ただ、逃げられたために誰から発生したものなのかは知ることが出来なかった]