―地下礼拝堂―
[>>229質問は勘違いされたが、それで良かったのかもしれない。
男はそのまま調子を合わせる。]
白い馬で…ね。その年で勇ましい事だ。
[男は招かざる客人の出迎えは行わなかった。だから彼等が此処まで来た手段は知らず。
確かに馬がなくては子供の足には辛い行程だったろう。
続く言葉にはまだ彼女が自分の正体に気付いていない事を知らぬまま。]
あぁ、そうらしい。この場所は特殊な状態にあるから、そういった事もありえるんじゃないのか。
[自分の身体を見た彼女の言葉で男はようやく認識の齟齬に気付く。]
……あぁ、そうだ。二年前からな。
[隠す理由もないので開き直る。]