──現在・第二エリアホテルの一室──
[体がジンジン痛んで、火照るから。
冷水シャワーで体を冷やし、
血の香りを流していく。
体のあちらこちらに咲いた花は
血止めの役割こそ果たすもののそれだけだ。
いずれは摘まねばならぬもの。
それが瑞々しく潤いを帯び、露を光らせる。
ここに止まっていた人物の残した
男物のシャツを自分の着ていた
ところどころ破れて血染めになった服の上に
そっと羽織った。
そしてビームサーベルの柄を握りしめたまま
寝台でそっと瞳を閉じる。
少しでも休息を、とは思うけれど。
なかなか眠れない。
それでも体を寝台に横たえて、
少しでも休息をとろうとしていた]*