― 戦場 ―[ 足を止めぬ傭兵達、>>235その勢いに押されるかと見えた氷竜軍の中から、一団となって、駆け出す少年達がいた。先頭を切るのは、白の剣士の副官である少年兵。傭兵達の中には、その一隊が、かつて、彼らと共闘した小隊であることを見覚えている者もあるだろう ][ 彼らは、兵士としてはまだ未熟だ。だが、かつて隣で戦った戦友に恥ずかしくない闘いをと、その剣は鋭く、激しく揮われる ]