― 城下 ― 失礼。 この城の騎士とお見受けするが。[騎士らの一行>>238が宿舎に戻るならば、門と城壁の作る影がもっとも濃い場所にて声を掛けられるだろう。墨色の外套で全身を包んだ姿は、声と体格から男と判断できる以外は顔立ちも見えない。腕には、同じく黒い布に包まれた小さな人を抱いている。] 貴方にこの子を預けたい。 任せられてくれるだろうか。[了承が得られるならば、抱いた少女を委ねて、一歩下がる。]