― 天魔対戦〜交錯 ―
[ いと高き、天上の宮の聳える場所近くから、巨狼の咆哮が響く>>147
先刻擦れ違った、黒銀の魔の騎士は、やがて、あの狼と対峙することになるのだろうか...かつて、狼の父たる守護騎士と対峙したように...と血の奇縁を思うのは、僅かの間 ]
俺は、俺自身のために闘っている。今も、昔も。
[ 「天の走狗」と呼ばわる玉座の魔の浮かべる笑みに>>179鋭い視線を返し、弓の形をしていた光を、金色のランスの姿に変化させると ]
Fiat lux!
[ 呪文に応じ、輝きを増したそれを、腕撓らせて、地に向かって投じた ]
[ 今度の光のランスは、数十本に別れ、けれどばらばらに地上に墜ちるのではなく、ただ一カ所、カナン・ディ=ラーグと、魔兵器ツィーアへと、四方八方から殺到する ]