[貴族諸侯や、王府に対して過度な要求、不相応な駄々を通す暴徒。
彼らは原則として、男の様な貴族の者とは、基本的に相容れない立ち居地にいる]
(そう、吹けば消し飛ぶ小火などは、唯煩わしいだけ。
家屋の全てを焼き払う業火なども、全力で対処せねばならん。
だが、それが煌々と燃え、程好い恵みを齎す焚き火なら?
…さて…彼ら若き学徒が、程好く利用できる焚き火であるなら。
私の歩むべき道は、新たにもうひとつ… … …)
[力強く、堂々と道を往く朱馬車に、男の三白眼はつい、と向けられる。
シュビトへ到る道はもう近いだろう…*]