[足を銃で打ち抜かれ、戦場に居られなくなった男は、軍を抜けて故郷へと帰る事を選択する。走る事は難しかったものの、左足はまだ動かす事が出来て。遠い故郷を目指す男の旅の供は、男がもっとも得意としていた狙撃銃。もちろん、それ以外にも身を護る術はあったけれど。故郷を目指す旅は、戦地に居た頃とは違い、とても平和なものだったように思える。大きな怪我をすることもなく、男はひとつの村にたどり着いた。]