[王子がEsからの贈り物を喜ぶ…という言葉を耳にすると、じっとベリアンの瞳をみつめた]
王子は…私達からだから、と特別には思われないだろう。
受取った時のお心のままに…。喜ぶ時もあれば、気になさらない時もあるだろうね…。それはベリアンが良く知っていると思っていたよ。…ベリアン、君達の方が…ずっと王子に大事にされている。
特に君は…王子のお気に入りだ。自覚が無いのか。
[そう言葉を掛けると、静かに目を逸らして呟いた]
純粋な愛情は届いていると思うよ。
だから重用されているのだろう。
[どこか苦い思いが滲んでいないか、整えた笑みから心が漏れないように…と注意を払った。
気に入られているだろうよ。心酔者として。
絶対に裏切らない手駒として、な。
それでも、ベリアンに罪は無い。無邪気に慕う姿には穏やかな笑みを返すのみ]