[術を放つと同時、走り出す。自分の腕力で、カレルを引き離して取り戻せるとは思っていない。けれど、僅かでも触れる事ができれば。そうすれば、活路が見出せるから、と] ……カレル様っ![名を呼びながら伸ばすのは、自らの紅に染まった右の手。**]