人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


混血児 レト

― 城館・ホール ― >>242

[森の匂いに包まれていた気がしたけれど、浮上した意識が認めたのは建物の天井だった。
先程までいた廊下よりは明かりが多く、壁紙もシーリングメダリオンも豪奢なものである。同じ建物なのかどうか。
横たえられたソファの布も上等で、父の──今は異母兄の暮らす城よりもずっと洗練されている。]

 …あー

[そんなことを考えられるくらいには自由だと気づいた。
あの声が消えている。

相変わらず、身体はどこか自分のものではないような気分だったけれど。] 

(245) 2014/05/03(Sat) 18:46:06

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