[しかし、これはマズイ。魔法を込めるのに抵抗が無く、かつ自分が扱える程度の触媒が、あまりない。真正面から勝負になれば、速さで優る戦士…―それも槍使い―…に勝てる訳が、無い。一人心当たりが居れども、それと自分の差は雲泥に例えるにもおこがましいほどだ。] ―――……。[さて、あの男を躱して逃げられるか。老人にトドメを刺すにしても、少しばかり心もとない。一度民家郡に戻り、もう少しモノを物色すべきかどうか。人の気配を感じて、慌てて気配を絶つ。>>241>>242]