―キュベルドンの森―
[正規軍が後方から討ってくることが心配だったが、その不安は杞憂に終わる。南下することを断念した解放軍は、一旦キュベルドンの森まで撤退することとなった。
軍は全体的に2〜3割を損失する結果となる。]
ここに来るのも久しぶりだなァ……
[>>2 そんな風に努めて明るい声を出してみやるが、全体の空気は沈んでいる。然しそれでも、一先ず休息を取れるであろうことに、兵士は安堵の息を吐いた。
夕闇に沈むキュベルドンの森は黒く、”色んな意味で”何が出るか分からない。
マーティンは緊張した顔つきで森の小道を歩く。
梟だろうか、大きめの鳥が羽ばたき、木々が擦れる。]