[気をつけて、といわれれば、首をすくませる。 六年ぶり――やはり銃好きとしては公国の竜騎兵には昔から憧れの眼差しを向けていた。まさか旧友がその連隊長になるとは思いもよらなかった。 昔の連隊長の精密画をきゃっきゃいいながら持っていた小娘だった。 だがこうしてみれば――] 実は、私は小さい時。 竜騎兵連隊長にお会いして握手してもらうのが夢だったんだ。 お守り代わりにしておくよ。[と、女性の手とはとても思えないほど、ペンや器具や銃器のタコをつけた手を差し出した*]