然し、文に秀でたラバル様と、
武に秀でたフォールデン様が、ですか…。
子女なら非常に聡明な白狼騎士総督、
子息なら… いかまで上り詰めるのでしょう。
御二方共良家の出ですから、
身分的な不足も、ないでしょうし。
[当たり前のように、国が続いている事を想定で話をする。
彼がこの言葉をどう見るのかは考えるつもりもない。
王宮の権力争いとは無縁な身の上であるからこそ逆に、自由にそんな憶測も発言できたのだ。
与するとも対するとも掴ませない軽々しい言葉で以って煽るような事を述べてから。
猫は、返事を返し切って今度こそ、部屋を去っていった。]**