― 領主の間 ―[フランツさんと話ていた時だったか、その後だったか。急に、憑依されたと涙交じりの叫び声が聞こえてきた>>240] りょ、領主さま大丈夫ですかっ!?[いくら変人とはいえ、まさか憑依される日が来ようとは。私はとっさにテーブルの方へ駆け寄った] 目ぇつぶってくださあああい![テーブルの上にあったハーブソルトの蓋を口で引っぺがし、憑依されたという領主さまに投げつける。聖水が何かわからなかったので、ウォッカの瓶と火のついた蝋燭を手に持って、じりじりと領主さまに近づいた]