……そうだな、今後も改善案を検討していこう。[小さく笑みを噛み殺すと、兄は喜色を隠さず。旨いよ。と、もう一度彼女にだけ囁いて。>>238] まぁ、その前に琉璃のうっかりを直してやらねばならないか。 野宮は潔斎の地だ、丁度良いじゃないか。 斎宮なんて、琉璃は柄じゃないだろうが。[箸を進めつつ、笑い話のように混ぜ返す。淡い淡いと思っていた湯葉膳は存外腹を満たし、すっかりと食事を終えた頃には、程よく太陽も中天を過ぎていた。*]