[レーゲンシャウアー家については事前に父から聞いていた。貴族の地位にありながら、コリルスへと移り交易商として生計を立てていることと、その経緯。彼らに対する援助を交易依頼と言う形で行ってきたこと。その話については特に思うところは無い。そんな風に過ごす者も居るのだと認識したのみ。ただ、初対面であんなことを言い放ったシュテルンに対しては、一種の警戒のようなものを抱いた。正体を、知られるわけには行かないから]