― 葬儀の後 ―
[ 粛々と行われた葬送の儀の後、訪れた暫しの間隙を縫って、クレステッドの姿を探す ]
クレス...!ちょっといいか?
[ 彼の姿を見つけたのは、どのあたりだったか。回りに人がいれば、人気の無い場所まで誘って、珍しく真顔で口を開いた ]
お前、傷は大丈夫なんだろうな?無茶するなとは言わないが、無理はするなよ。
お前一人の命じゃない。
タヴィにとって、お前は無くてはならない半身だ。それを忘れるな。
[ 今更言うまでもない事だった。だが、敢えて今はそれを口にする。その絆の力が本当に必要なのは、まさにこれから先であろうと思うから ]