人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル軍大佐 タクマ

遅くなってすまなかった。俺が、もう少し早く援軍を連れて来れていたら、怪我人も戦死者も、もっと少なく済んだかもしれん。

[ 悔いても仕方のないこと、と判ってはいる。だが、命を護ること、そして命を救うことに、それこそ自分の命を張っているこの長い間の戦友にだけは、それを詫びておきたかった。
シロウは、何と応じたか…その会話のあと、個人的な話との前置きをされれば、内容を予測するのは容易だった ]

……そうか……

[ 怪我の事、記憶の事、どちらを聞かされても、男の顔に驚きの色は薄い ]

腕は、治るんだな?

[ あいつは飛べなくなるのが一番堪えるはずだから、とそれだけは念押しして、シロウが不審を感じているようなら、どこか情けなさそうに肩を竦めた ]

(243) 2015/11/11(Wed) 21:47:50

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