「まあな、そりゃそうだけど、なんか、孫娘だか娘だかを帝国に差し出してそのおかげで戦後も生き延びたなんて噂まであるんだぜ?」...そりゃ、初耳だが...それはさすがに只のゴシップじゃないか?[ いくらなんでも、商売のために家族を売り渡すという感覚が理解出来ずに男は顔を顰め...結局は、その噂を忘れる事にした ][ 男にとっては、それだけの話だ。噂の真偽は結局知れず、その先の真実を知る機会も無かった ]