人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


闇の精霊 ルートヴィヒ


 私は貴女の悦びを、そのまま受け取っていましたが、
 私の方が、愉しんでいたかもしれませんので。

[微笑んで告げる妖しい裏を孕む語句。
小さく零された言葉に返すよう、彼女の腕を引いた。
何時も何時でも別離を許さぬ夫が、宴も酣たる魔王城へ。

トン、と空間を渡りエスコート。
その間に彼女は性質の悪い夫の横顔を視界に入れたか。

闇色の濃い場所へ、間違いもせずに辿り着けば、
睦まじい明暗を迎えるのは、早速の難題やも知れない。>>#0*]

(243) 2014/08/23(Sat) 20:46:23

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