人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


読書家 レト

 ― ラウンジ ―

[その後、いかにして身を整えたかは、別の話。
ギィの気まぐれがあったか、素直にドールの助けを借りたか。
どちらにしろ、珍しくもネクタイを外し、襟元を崩した格好で佇むレトの姿がラウンジにあった。

ドールが容易した紅茶はカップの中で冷め切っている。
昼も夜も分からぬ、暗い窓の外。
閉じられたカーテンの向こうを、ただひたすらに*睨みつけて*]

(243) 2013/10/02(Wed) 16:51:08

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