[彼が勇者の血を引く自分の血筋に誇りを持ち、それに見合った努力を重ねている事は尊敬していた。初対面の時に性別を取り違えて接したのは、彼の年が片手を超えるか否かという頃だったろうか。あの頃は互いにまだ幼かったからか感情を抑える事が難しく、泣き顔を晒してしまった事は今も記憶に残っている。]