― 塔の街のドッペルゲンガー ―>>240>>241[塔がいくつも立ち並ぶ。 その入口から黒い何かが行き来する。 月光石の杖をつきながら、歩いていると、黒いぼんやりとしたものは自身の幼き姿になった。] ――……驚いたな。[彼は走り出し、こちらこちらと手招きする。] まだ、脚が動く頃か。 いや、君は誰だ? そして、知らないか? フレデリクの場所を。[幼きドッペルゲンガーは聞いているのかいないのか。 軽快に跳ねながら、塔の街の教会まで。]