俺はいまのドロシーとみんながどうしていたか、 見ていたわけじゃないけれど…… 少し前に会ったとき、ゲオルグ、言ってたろ。 『もし船長になんかあったらただじゃ置かねえ』って。>>2:214 少なくともあいつは、ドロシーのこと、 認めてるんじゃないかって、俺には見えたよ。[その傷が誰の手によるものかはわからないけれど、少なくともあいつではないだろうなあというのは、妙な確信があるのだ。ゆるり、笑顔のままで言葉を続ける。何もかもがもしかしたら見当違いで、ただ自分の眼から見える、そんな言葉を。]