人狼物語−薔薇の下国

491 【SF人狼騒動村】Sleeping Silver SheepB〜敵は海賊!だけじゃない〜


警備員 ディーク

[適当に呼びやすいように呼んでいい、という言葉に、目を丸くした。
ううん、と考え込んだのは、恐縮と遠慮ゆえではない。]


  歳は、そうですねえ、俺は多分二十五とかそれくらいですかね。
  大して変わらないと思います。
  でも、そうだなあ……
  じゃあ、ガートルードさん、で。


[にこ、と顔を上げる。
名前で呼ぶ人はたいてい呼び捨てだけれど、さん、を付けた。]


  呼び捨てになんざしたら、上官にぶっ殺されるとか、
  そういうわけじゃないんです。
  いや、それもちょっとはあるんだけど。
  なんていうのかな、
  階級ってのはそりゃあ服に着いた飾りかもしれないけどさ、
  そういうんじゃなくて。
  ――なんだろ、なんとなく、うん。
  

[人の心を推し量ることには全くと言っていいほど長けてはいない。
それでも、“ここも、既に戦場に足を踏み入れている”と言ったその声の色だとか、口調が。>>215
この空域に入った折に、外の星が見たいとだけ呑気に考えた自分とは、やはり内に負う者が違うのだろうと、そう感じていた。
それが職務による責任由来のものなのか、違う何かであるのか、そのようなことは分からなくとも。>>218
地位そのものに対するそれではなく、距離でもなく、そのひとに対して何かを表したくなるような、そんな敬称。
――そんな自身の内心すら、漠然としてどうにもつかめていないわけなのだが。
それでも、名前を呼んで、うん、と頷いた笑顔は晴れやかなものだったろう。]

(242) 2017/11/23(Thu) 20:36:47

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