[――――――だが。辿り着いた先で見えたのは、焼け払われた畑。養父母がこよなく愛し、士官学校にいる間も、また公爵家の後を継いでも、絶えず送り続けてきてくれた茶葉が、無残な姿へと変貌を遂げていた。既に老夫婦の遺体は埋葬された後だった。ただ、遺体に刺さっていたサーベルだけが、屋敷内に残されていた。]