[独りで向かうつもりだったでもそう提案したのはほんの、気まぐれだ――そう、気まぐれなのだ]……ああ、もし私が明日感染症で死ぬか、独りで行きたいならその時は祖母の形見の日記帳、あげるわその中に簡単な場所を記しておくから[だからもし自分がいなくても。同行を断っても独りでも探索できるようにはしておくわと告げる私の顔は『普段通り』さらっと告げる自分の命への無頓着さだった]