人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


公国軍大尉 レト

[彼には伝わるだろうか。
数年前に近くにあったあの天真爛漫な笑顔と、
戦場を震撼させる「鬼」ラムスドルフの名とが余りにも――]

 ……妙なことを言って、済まん。

 勿論、みすみす殺させるわけにはいかないんでな。
 ファロン少尉のような手練を付けて、更に小隊も傍に置いた。
 それに、ミヒャエル―――デンプヴォルフ大尉の配下がつくとあらば、これ以上はないだろう。

[敵軍が何を考えていようとも、遂行すべき目的は一つ。
迎え討つこと。それは変わらないのだ。]

 連絡員配備の心遣いと、忠告とに感謝する。
 当初の予定より、南東に厚みを出す配置に布陣を弄ってみる。

[ミヒャエルの意見を取り入れる、と、
頷きを返すときは常の顔に戻っていた。]

 そちらも、武運を。 *

(241) 2013/06/19(Wed) 22:08:17

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