――あ、待った、やっぱりゆっくり降りて!精霊術の反応を探すから。精霊師がいるかもしれないし。[告げて、腰に提げたホルダーから短剣を抜く。最大で5本まで短剣を入れられるそのホルダーは、今は1本抜けば空になる。偵察だし。レトとルアルは騎竜師がいるのを察知した。ならば精霊師も――と考えたのは、昨日の作戦会議を思い出したから]―― 僕の声が聞こえるか? ならば、“迎えよ” ――