− 川岸 −[エンジン音と土煙から、近づいてくるのが自動車だとわかった。乗っていたのはマチスらである。>>232] よーそろー [声をかけてきたマチスは、快活さを失っていないように見えた。壊されたもののことを惜しむより、先へと意識を切り替えたか。] 天使らもツメが甘いな。 おまえとおれを生かしておくなんて。