[小さな馬の嘶き聞いて、彼の言葉を耳に収めつつ>>228]
誰かを護れ、と言うことではないな。
ただ、動揺するなと言いたいだけさ。
―――…バルティも護衛が得意と言うわけでは無いんだが…、
使徒開発で最も重要なのは、発狂せずに耐えうる心だからな。
“目的”を忘れるなよ、リエヴル。
[どうせ、侵攻してしまえば、単独行動になる。
森の緑に茨が増え始めたのを見計らい、
彼の言葉に更に太めの釘を刺す。
初戦で挫かれる訳にも、この開発計画が徒労であったとも
烙印を押されるわけにはいかない。
それが、己に課せられた―――義務であったから。]