― いつか夢の果てで ―
『おい、起きてるか?』
――ああ…、おはよう。あれから何年経った?
『知るかよそんなの。なあ今日は何する?』
そうだね…映画でも見ようか?
『エーッ?また映画かよぉ、もっと他にする事ねぇのかよぉ』
だめかい?僕映画好きだよ。面白いじゃない。
『だってお前同じやつしか見ねえし、いっつも同じ所で泣くじゃねぇか』
そんだけ何遍観ても面白いって事だよ。
ホラ、そうこうしてる内にもうすぐ始まるよ?
[開演のブザーが暗闇に鳴り響き、一筋の光が銀幕を照らし出した。
映し出された文字は――、
”*
]