[するりと、手は下りていく。] そうですよ。 夢を諦めるのは何時だって悲しいこと。忘れることは空しい事。 けれど諦められないから夢は何時だって輝くんです。 待っててください。 絶対に、あの頃よりも上手く演技できるように練習しますから。[差し出された左の小指。それを絡めては、指切りげんまん。子どものころの小さな約束ごとに使われたこの指きりを懐かしみ笑い声が漏れる]