― 浮橋の上 ―[ 駆け抜けようとする騎馬隊の先頭、あと少しで南岸に到達しようとする直前、ごう、と、左手の炎が大きくなり、一瞬馬が前肢を上げる。そのタイミングが、彼の命を永らえさせた ]ヒュッ![ 風切って頭の傍を奔った矢は>>239その頬に一筋の裂傷を刻む。馬が立ち上がっていなければ、見事に首を射抜かれていただろう ]