[肩から抜いた日本刀から手を離して、抵抗もしない獣耳の魔女を容赦なく焼いてしまう炎を指先で弄びます。]完璧が崩れてしまうなんて、誰が決めたのでしょうね。崩されないものだってあるというのに。あなたみたいなにんげんは、一番嫌いです。[獣耳の魔女の身を焼く煙が薄れ、傀儡の手元に青年人形が姿を表します。武器として散々使われても尚、その美しさは衰えを知らず。人形は白く小さな手を唇に当ててから、指先を獣耳の魔女へと向けまして、]