殺される懸念か……ああ、もうそんなの麻痺してたな。 あの時、もう死んだも同然だったからな。 実感が、湧かないんだ。 俺は、俺自身の命に。[そっと握り締めた掌を開いても、この手の中で俺の命が刻まれているとはとても思えない。誰かの命を刈り取った昨日、命の存在に昂揚したのだから]