人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


玄海の精霊師 シュテルン

[だが少年にとっては優しい、父なのだ]


……家族の話か。
最近したっけ?

[思い浮かぶのはキアラに家族の話をした時のこと。
話し終えればキアラの家族のことを訊いて――

――家族のことも覚えていないと知ることになった。
記憶喪失だとは父から聞いていたがこれほどとは。

店の窓から射す陽光を受けて胸元のコインがきらり、と光っていた。
少年が見る限りいつもつけているそれ。

宝物みたいだ、と呟いて、許可も得ずに触ろうと手を伸ばし―――]

(240) 2013/07/18(Thu) 00:30:34

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