[魔導士に真の名を預けることが、いかなる意味を持つか知らないテオドールではあるまいと思う。その名を口にした時のテオドールの表情は複雑だったが、偽わりの色はなかった。>>184やはり、かつてあの場所で”人として”暮らしていたのは、このテオドール自身であったのだと得心する。]