人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


隻眼の軍人 ノトカー

――准将…

本当は……父は。
いえ、自分の妄想…かもしれませんが。

この通信機、戦争の連絡手段ではなくて、もっと。
遠方にいる家族だとか友人とか、恋人とか…
そういう相手との愛の会話に使ってもらえれば
一番いいと…考えていたと思います。

今は…こんな時代ですし、そもそも量産も出来ませんが。
いつか…
もっと簡単に開発できるように技術が進歩して、
そして平和になれば――
この父の忘れ形見も、いつか――。

[ 珍しく、長話になってしまったが。
”愛の会話”という単語を出した時、
准将の表情がわずかに変化を見せたのは、
気のせいだったかどうか――* ]

(240) 2013/06/19(Wed) 22:07:55

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