人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


読書家 レト

[首筋から上げられた頭を見る目は、どこか名残惜しげで
交わる赤に理性は蕩け、濡れた舌を覗かせて差し出された指を受けいれた。

惜しむよう、すぐに牙をつきたてず
飴でも含むかのよう、舌を滑らせ、そのまま引き抜いた。
わざとらしく音を響かせ、自由になった片手で捧げ持ち――

手首へと、牙を突き立てる]

(240) 2013/10/02(Wed) 16:25:02

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