―天翼の領域―
[ゆるく旋回して状況を確認する。
>>234同志達の活躍により、白い戦士達が数を減らしていた。
ゾフィヤが戦士に囲まれた時には肝を冷やしたが、シェンが助けに入ったようで安堵した。
少女は後方支援に専念していたが、不意に聞こえて来たのが六翼の竜の咆哮。
空を切り裂くような鋭い声に、オクタヴィアスが呼び掛けたようだが答えはないようだった。]
……お話し出来る様子ではないですね。
[少女はそっと息を吐き出す。
まだ戦士達も数を残しているが、威嚇している竜を見るにあちらもやる気のようだ。
戦士と竜の両方を相手取るにはどう支援したものか、と考えていると、>>235オクタヴィアスの術がかかり、花竜の動きが早くなった。
脈動するような感覚は少女にも覚えがある。
雑兵はなるべく引き受けるから、と言うオクタヴィアスに少女は声を掛ける。]