[そんなたわいのないやり取りをしているはずなのに、目の端に滲むのは涙。安堵で気持ちが緩んだのか、視界を歪ませるそれに慌てて目を擦って下を向いた]ありがと、そうする。母ちゃんが見つかるまで、オレもっとしっかりしなきゃ。風邪ひいてらんないもん。[ほんのすこし鼻声になった返事を投げて、暖炉の方へとティーカップを抱えて走り出す]