若と兄者の―――…… 大事なときなんだ。 儂が壁にならなくってどうする、ってなァ。[目の前の剣士にその呟きは果たして聞こえたかどうか。それはマーティンの覚悟が滲んだものだった。さて、クレステッドとの会戦は何処まで続いたか。副将を倒すことは叶わずとも、いずれは不意をついて、ここを抜けることは出来ただろう。>>136 しかし、クレステッドが敵将を救うことは叶わなかったか。その死に目に会うことが出来たかどうか。果たして。**]