人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

[「お嬢様」、
すっかり聞き慣れた、しかし此処では使われるはずのない呼び名を耳に捉えた少女は、柔らかい金髪をふわり、翻して振り返る。

声の主を視認すれば、先ほどの人形のような笑顔からは打って変わって少女の瞳には様々な感情が過ぎる。]

――、…おにいさま?

[囁くように問う。
血の繋がりはないけれど、「兄」と呼んで慕っていたその男が今、目の前に。少女の背丈が伸びたことで、最後に見た時よりは幾らか視線の近くなったように思われた。]

(240) 2015/01/30(Fri) 01:58:08

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