― 仕立て屋 ―[たらふく、との言い回しに思わずくすっと笑みを漏らしながらも、真面目に答えた。]了解。早めに持ってくる。薪を置く場所はいつもの通り、店の裏手でいいか?[なるほど、フリーデルが切羽詰った口調でお願いしてくる訳だと胸の中だけで納得しながら、視線を外に向けるエルナに聞いたばかりの情報を告げた。]ニコラスなら大丈夫だ。さっき教会に行ったとき、ジムゾンが”昨夜から村に戻っている。”って教えてくれたんだ。