[等と言いながらも、小脇に抱えたボールで、
小麦粉と卵、牛乳をかき混ぜる手は停まらずに。
そしてライターを使い、火を起こす。
鋼鉄のフライパンに生地を流し入れ、しばらく焼けば――…
厨房中に、ふんわりと甘い香りが漂いはじめた]
メープルシロップが良いんだっけ?
……ほらよ
[続け様に数枚焼き、大皿に重ね盛る。
一番上に、パンナイフで四角く切ったバターを落とした。
焼きたて故、端の溶けかけるバターの上から、
たっぷりとメープルシロップをかけ。
トロリと垂れるメープルシロップが
皿から零れないようバランスを取りながら、
ドンッ、とカレルの目の前に提供した。
ナイフとフォーク、それに追加用のバターを側に置き]